お茶は健康に良いというのは聞いたことがありますが、ダイエットするなら、水とお茶のどちらを飲めば効率的に痩せられるのでしょうか。
「体重よりも体脂肪が気になる」
「体脂肪を落とすお茶ってあるの?」
という声をよくお聞きします。
そこで、今回はダイエット中におすすめのお茶について徹底解説したいと思います。
この記事でわかること
ダイエット中に飲むなら水とお茶どっちがいいの?
ダイエット中は体を動かして汗をかき、不要なものは体外に排出するため、普段よりも意識して水分をとる必要があります。
同じ水分でも、水は無味無臭なのに対して、お茶は色味があり、甘みや香りがするものもあります。
思うように体重が減らないとう時には、香りや甘みが癒してくれるアイテムになります。
また、お茶にはさまざまな栄養素が含まれています。選ぶお茶の種類によっても効果は変わってくるので、ダイエットをサポートしてくれる成分を知ることかオススメです。
水とお茶は、どちらかに限定する必要はありません。
水分補給には水を、そして栄養補給や血流を良くしたい時などは、目的に合わせたお茶を飲む。
つまり、用途に合わせて飲み分けるようにしましょう。
今回はお茶に注目し、お茶に含まれる成分と効果をお伝えしていきます。
ダイエットにおすすめのお茶についても触れていきますので、最後までじっくり読んでみてくださいね。
詳しくは『水ダイエットって効果があるの?やり方とおすすめの水分、注意点を解説』をご覧ください!
麦茶ダイエットのやり方
一番簡単で身近なのが、麦茶を利用した麦茶ダイエットです。麦茶の香りは香ばしく、水と違いほっと一息つけるのも特徴のひとつです。
さらに、麦茶にはカリウムが含まれているので利尿作用が働き、余分な水分を体外に排出しえくれるので、むくみの予防にもなります。
麦茶ダイエットのやり方はというと、水の代わりに麦茶を飲みます、のどが渇いた時に甘味料が入ったジュースを飲んでしまう人は、麦茶に変えることでカロリーを減らすことができます。
手足の冷えやむくみを感じたら麦茶を飲むと、利尿作用によりトイレにいきたくなります。
ただし、麦茶を飲んでいるだけでは、体重を減らすことはできません。あくまでも水分補給のひとつとして飲むようにしましょう。
ダイエット中におすすめのお茶の成分
お茶にはいろいろな成分が含まれています。それぞれの成分が与える効果はたくさんありますが、ダイエットに直結する代表的なものをピックアップしてみました。
ダイエット中におすすめのお茶の成分は以下をご覧ください。
カテキン | 血糖値の上昇を抑えてくれる |
---|---|
タンニン | 脂肪の吸収を抑えてくれる |
カフェイン | 利尿作用・むくみ解消 |
どれも耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
これらの成分を覚えておき、お茶を買う時の参考にします。
お茶の成分に着目したところで、ここからは、さらに深掘りしてダイエットにおすすめのお茶について具体的にご紹介したいと思います。
ダイエットにおすすめのお茶の種類
ダイエットに水分補給は必要不可欠ですが、水分をとりながらお茶の成分を有効活用できれば一石二鳥ですね。
どんなお茶がおすすめなのか10種類プラスαをご紹介したいと思います。
ひとつずつチェックしていきましょう。
ミネラルが豊富な麦茶
麦茶は大麦の種を煮出して作ったもので、カリウムやナトリウムなどのミネラルが含まれています。
また、アルキルピラジンという成分は、血液をサラサラにしてくれるので、血流が良くなります。
麦の香ばしい香りが飲みやすく、ダイエット中の栄養補給におすすめです。スーパーには必ずといっていいほど、在庫があるので水プラス麦茶でダイエット時の水分補給に活用しましょう。
カテキンが含まれる緑茶で脂肪燃焼
爽やかな緑色が特徴の緑茶は、ビタミンやフッ素の他、苦み成分のカテキンが含まれています。このカテキンは、ポリフェノールの一種ですが、強い抗酸化作用があります。
お寿司屋さんで生魚を食べる時に緑茶と一緒に食べるのは、カテキンの殺菌作用を利用したものです。
また、食事後の血糖値の上昇を抑え、体脂肪を減少させる効果も期待できます。
緑茶を飲むタイミングはというと、食事中や食後に飲み、糖の吸収を抑えてもらいましょう。
しかし、たくさん飲んだからと言って、効果が大きくなるわけではないので、コップ1杯程度が目安となります。
緑茶はホットでもアイスでも美味しく飲めるので、一年を通しておすすめです。
脂質を分解するウーロン茶ポリフェノール
お茶の葉っぱには、苦み成分のひとつであるポリフェノールが含まれています。このポリフェノールは、数千種類あり赤ワインやチョコレート、大豆やブルーベリーなどにも含まれています。
ポリフェノールには、肝機能の改善や血糖値の調整などに効果があることが分かっていますが、ウーロン茶には、ウーロン茶ポリフェノールという独自の成分が多く含まれています。
このウーロン茶ポリフェノールは、体内のエネルギーを消費し、体脂肪を燃やすという効果が期待できるのです。
同じお茶でも緑茶は脂肪を分解し、ウーロン茶は脂肪を燃焼するというちょっとした違いがあります。今まで意識していなかった人は、この機会にお茶の成分をチェックして、学びながらダイエット生活をはじめてみましょう。
体に脂肪がつきにくくなる黒ウーロン茶
ウーロン茶をさらに進化させたものが、黒ウーロン茶です。黒ウーロン茶という茶葉は存在しません。国内の飲料メーカーが独自に開発した商品名です。
黒ウーロン茶の特徴はというと、ウーロン茶ポリフェノールの濃度が高く作られているので、脂肪の吸収を抑え、脂肪がつきにくい作用があります。
黒ウーロン茶の飲み方は、脂っこい食事をする前に350mlを飲む他、体脂肪が気になる人は食事前に飲むのが推奨されています。
商品化された黒ウーロン茶を自宅で作るには、ウーロン茶の茶葉を用意し、お湯で抽出した後、さらにもう一度茶葉を入れて、できたウーロン茶でさらに入れて濃度を濃くします。
やかんでウーロン茶を煮出すと濃度が高くなるので、同じような効果が得られますが、苦みが増すので、多少飲みづらさを感じるかもしれません。
市販されている黒ウーロン茶や、自宅で煮出す方法もぜひ試してみましょう。
デトックスに最適なルイボスティー
ルイボスティーは、南アフリカの山脈にある植物から作られるお茶です。その効果は多岐に渡り、先住民からは不老長寿のお茶として、治療目的に飲まれていたというほど、愛用されてきました。
赤褐色の淡い色で甘みがあり、飲みやすいという特徴があります。
カリウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富なので、カリウムの利尿作用により、余分な水分を体外に排出するデトックス効果が期待できます。
ルイボスティーは茶葉を発酵させると赤い色になり、発酵させないものはグリーンルイボスティーと言います。発酵させないグリーンルイボスティーは、発酵の過程がないため、その分、栄養成分が失われず豊富という特徴があります。
ルイボスティーの選び方はというと、南アフリカ産のもので、有機栽培やオーガニックのものを選ぶと良いでしょう。
茶葉はもちろん、ティーバックでも多く市販されているので、多めに作ってストックしておいてもいいですし、1杯ずつ入れたてを飲むという方法もおすすめです。
紅茶のような柔らかな味わいのルイボスティーもぜひ試してみましょう。
血糖値の上昇を抑制してくれるプーアール茶
プーアール茶とは中国の南西部を産地とする黒いお茶です。生茶と熟成させて飲む塾茶の2種類があり、熟成期間が長ければ長いほど、さまざまな健康効果が期待できますが、値段も比例して高くなっていきます。
そんなプーアール茶には、タンニンが血糖値の上昇を抑え、さらに、重合カテキンが脂肪の吸収を防いでくれます。
食事中に食後に飲んで血糖値の上昇や脂肪の吸収を防いでもらいましょう。
プーアール茶の多くは茶葉もしくはティーバックで市販されています。熟成期間が長いと値段も高くなる傾向がありますが、香りも微妙に異なるので、長く飲み続けられるように自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
むくみを解消してくれる黒豆茶
黒豆茶とは、煎った黒豆にお湯を入れて抽出する方法と、黒豆を水につけて加熱してこす方法があります。
どちらも色は真っ黒になりますが、ほのかな甘みがあります。
黒豆にはポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれており、血流を促しむくみを解消してくれる効果があります。
黒豆茶はティーバックでも市販されていますが、黒豆を購入し一晩水に浸してから加熱し、ザルでこして黒豆と黒豆茶の2つを作るのがおすすめです。
加熱した黒豆はそのまま食べることができますし、黒豆には大豆イソフラボンが豊富に含まれているので、ホルモンバランスを整え、肌の調子を整えてくれます。
美容と健康に良い黒豆茶は、手間はかかりますが、作り置きしておくと手軽に飲めるのでおすすめです。
むくみが気になる人は、黒豆茶のティーバックからはじめてみましょう。
満腹感が得られるマテ茶
マテ茶とは、アルゼンチンやブラジルなど、南米大陸を原産地するお茶で、栄養素が豊富なことから「飲むサラダ」とも言われ、重要な栄養源のひとつとして親しまれています。
ダイエット中にマテ茶をおすすめするのが、マテ茶に含まれるテオブロミンが食欲を抑え、満腹感が得られるという点です。
温かいマテ茶なら、なお体が温まり新陳代謝を促してくれます。
マテ茶には、グリーンマテ茶とローストした黒マテ茶がありますが、グリーンマテ茶は多少の苦みがあるので、長く飲み続けるならローストした黒マテ茶がおすすめです。
マテ茶の現地では、マテ壺という入れ物を使い抽出し、飲む際のルールやマナーがあります。飲むサラダというだけあって、貴重な栄養源として用いられていますが、マグカップにお湯を注いで飲めるよう、ティーバックをチェックしてみましょう。
全身のむくみを解消してくれるごぼう茶
ごぼう茶は、その名の通りごぼうを乾燥させて焙煎したものを煮出して成分を抽出するものです。
ごぼうに含まれる食物繊維の他、ごぼうの皮に含まれるポリフェノールがたくさん含まれています。
特に水溶性の食物繊維、イヌリンは糖の吸収を抑え、余分な水分を体外に排出してくれるので、むくみ解消が期待できます。
便通の改善にも良いごぼう茶ですが、飲み過ぎると下痢になることもあるため飲み過ぎには注意しなければいけません。
食事中もしくは食後に飲み、少量からスタートして体調を見ながら飲む量を調整していきましょう。
新陳代謝が良くなる杜仲茶
杜仲茶(とちゅうちゃ)とは、中国にあるトチュウ目トチュウ科に分類される種で、その葉っぱを乾燥させたものです。樹皮はトチュウという生薬として医薬品にも使用されています。
その歴史は古く。恐竜が生息していた氷河期から今に生き延び続けています。
杜仲茶の成分で注目したいのが、アスペルロシドというものです。これは、胆汁の分泌を促し、脂肪燃焼をする細胞に働きかけてくれます。
そのため新陳代謝が良くなるので、消費エネルギーアップにつながるのです。
杜仲の樹皮は漢方薬としても用いられますが、くせがなく、ほのかに甘く飲みやすいという特徴があります。
マグカップにお湯を注いでできるティーバックや、水に溶かすパウダータイプも市販されているので、チェックしてみましょう。
トクホ(特定保健用食品)
ダイエットにおすすめのお茶を10選ご紹介しましたが、+αとしてトクホというジャンルをご紹介します。
通称トクホとは、特定保健用食品を略したもので、国の審査を受け許可を受けた食品です。
その種類は甘味料や調味料など多岐に渡り、お茶や飲料水も承認科目のひとつとなっています。
審査をクリアした食品には、消費者庁許可 特定保健用食品のロゴマークを使うことが認められ、他の食品と差別化を図ることができます。
お茶の種類も年々増加し、麦茶や緑茶以外に、ジャスミンティーや黒ウーロン茶、胡麻麦茶など種類が豊富になってきました。
有効性について確認されたお墨つきのものなので、通常のペットボトル飲料よりも多少高めになります。
トクホに指定されたお茶は、脂肪の吸収を抑えてくれるものや、体脂肪の減少をサポートするタイプなど、さまざまな健康効果が期待できます。
ただし、1杯だけではなく長く飲み続けなければ効果は得られません。
ペットボトルのパッケージを見て、消費者庁が認可したロゴマークが入っているかどうかを確認してとりいれてみましょう。
お茶を飲むタイミング
ダイエット中にお茶を飲むタイミングですが、お茶はあくまでも補助的な役割なので、のどが乾いた時や、運動後などの他、食事中に飲んだ方がいいものや、食後に血糖値に上昇を抑えてくれるものなどがあります。
食欲を抑えて満腹中枢を刺激するには、食事の30分前にコップ1杯の水を飲み、食後に温かいお茶を飲むと血流も良くなり、老廃物の排出がしやすくなります。食前に飲むものと食後に飲むものを使い分けるとより効果が実感しやすくなるでしょう。
1日に必要な水の量は2ℓ~2.5ℓを目安です。水とお茶を併用しながら、水分補給と老廃物の排出や血流の改善など、意識してお茶を飲むようにしてみてください。
絶対に痩せるお茶は?
「このお茶は絶対に痩せる」というものがあったら、試してみたいと思うものです。しかし、お茶には体重を減らす効果はありませんし、楽をして痩せることはできません。
減量につながる方法のひとつとして、血流が良くなり老廃物を排出するということが考えられますが、痩せるお茶はないと考えた方が賢明です。
摂取カロリーと消費カロリーのバランスを見直して、体を動かして消費カロリーを増やすことからはじめてみましょう。
まとめ
お茶ダイエットと言っても、お茶の種類によって得られる効果はさまざまです。
どれを選ぶのか、どんな効果を期待するのかで選び方は変わってくるので、上記を参考に少しずつ試していってみてください。
大事なのは、長く続けられるお茶を見つけるということです。
飲みやすさや香り、値段などを比較しながらあなたに合ったものを見つけていきましょう。